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英検

【英検®2級】 おすすめの勉強法

​|英検®︎2級のレベル

高校生が2級に合格すると、大学入試で様々な優遇措置を受けることができます。国立大学を含む多くの大学が、推薦入試やAO入試で加点するなどの優遇制度を設けています。一般入試でも、英語の試験科目が免除になり満点と同じ扱いになるという学校もあります。さらに、2級合格者の学費を4年間免除するという大学まであります。経済的な理由で大学進学をあきらめていた人は2級を取得することで大学進学の道が開けます。

高校卒業程度の英語力の証明となる2級ですが、大学生が受験しても十分にメリットはあります。というのは、大学卒業時に2級相当の英語力を持たない学生が数多くいるからです。また、海外留学をする場合、2級に合格していれば、海外の大学で学べる基礎英語力があることの証明となります。交換留学の選考でも有利になる場合があります。もちろん、就職活動でも有利です。2級以上から履歴書に記載できますし、会社で使う一般的な英語力の証明にもなります。

​|英検®2級の単語・熟語対策

英検®2級合格には3,800語~5,100語が必要だと言われています。市販されている単語集を使うと効率良く学習できます。旺文社『でる順パス単 英検®2級』がおすすめです。無料の音声ダウンロードのアプリもありますので、必ず音声も一緒に確認するようにしましょう。例文を聞きながら、シャドーイングの練習もすれば、より定着しやすくなりますし、スピーキングの練習にもなります。
それと一緒に『でる順パス単書き覚えノート 英検®2級』(旺文社) を使うのがおすすめです。単語を書いて覚えるので、記憶により残りやすくなりますし、正しいスペリングが身につくので、ライティングにも役立ちます。
こうした単語集は一度や二度目を通すだけでなく、何度も繰り返し取り組みましょう。

●こんな単語が出題される(クイック・チェック 8割分かれば2級合格は近い)

  1. contain「含む」

  2. recognize「認識する」

  3. emphasize「強調する」

  4. maintain「維持する」

  5. interfere「干渉する」

  6. concentrate on「心を集中する」

  7. emergency「緊急事態」

  8. atmosphere「雰囲気」

  9. effective「効果のある」

  10. artificial「人工の」

●出題傾向と学習アドバイス

2級は「高校卒業程度」とされており、社会の中で使われる英語が出題されます。個人取引や、企業活動に関する話題が増え始めます。

■経済活動に関する表現

income「収入」、budget「予算」、payment「支払」、purchase「購入」、industry「産業」、manufacture 「製造する」、occupation「職業」、consumption「消費」、contract「契約」insurance「保険」、document「文書」、participant「参加者」、consumer「消費者」、make a profit「もうけが出る」、lower the price「価格を下げる」、receive a discount「値引きを受ける」、spend a lot of money on advertising「多くの広告費を使う」、candidate「候補者」、human resources「人事」、job applicant「求職者」、supportive co­worker「協力的な同僚」、participate in a job-training program「職業訓練プログラムに参加する」、earn extra income「臨時収入を稼ぐ」

学校や職場など社会の中で個人が果たす役割や責任を表す単語も必須と言えます。仕事内容や、規則、約束事を詳しく説明するときに使う表現を増やしておきましょう。

■社会参画に関する表現

organize a meeting 「会議を主催する」、set up an appointment「面会を設定する」、pick up one’s client at the airport「顧客を空港で出迎える」、write down one’s name and phone number at the security desk「警備デスクで名前と電話番号を記入する」、represent one’s school in a national science contest「全国科学コンテストで自分の学校の代表となる」、there’s no guarantee that you’ll pass the final exam「あなたが期末試験に合格する保証はない」、violate a rule「規則を破る」、impose a new tax「新しい税を課す」、meet strict requirements「厳しい基準を満たす」

社会問題や人類の課題がトピックになることが多いので、経済発展、貧困の拡大、エネルギー、環境などに関する語句を使えるようにしておく必要があります。現代の英語を吸収するためには、英字新聞のジャパンタイムズ社が運営しているThe Japan Times Alphaの会員になって記事を読むのもいいでしょう。

■社会の変化や課題を表す表現

charge electric cars「電気自動車を充電する」、suffers from poverty「貧困に苦しむ」、rapid economic growth「急速な経済の発展」、harmful to the environment「環境に有害な」、cause many environmental problems 「多くの環境問題を引き起こす」、protect the environment 「環境を保護する」、become more aware of environmental issues「環境問題をもっと意識する」、make efforts to reduce damage to the environment 「環境へのダメージを減らす努力をする」、make the environment better「環境を良くする」、improve the environment「環境を改善する」、dramatic climate change「劇的な気候変動」、reduce food waste「食品の無駄を削減する」、be recycled in an environmentally friendly way「環境に優しい方法でリサイクルされる」

2級では言葉のやり取りに関する動詞が毎回出題されます。準2級にもその傾向はありますが、より高度なコミュニケーションに欠かせない豊富な語彙が必要になります。

■言葉のやり取りを表す動詞

encourage「励ます」、mention「話に出す」、complain「不平を言う」、conclude「結論を下す」、inform「伝える」、define「定義する」、describe「どのようなものかを述べる」、insist「強く主張する」、illustrate「説明する」、predict「予言する」、correct「訂正する」、point out「指摘する」

抽象的な単語の割合が増えるのも2級の特徴です。長文では自然科学や歴史など学術的な内容の文章がよく出題されます。

■学術的な単語

substance「物質」、surface「表面」、gravity「重力」、movement「動き」、chemical「化学製品」、fertilizer 「肥料」、fossil「化石」、ancestor「先祖」、civilization「文明」、evidence「証拠」、preserve「保存する」、genetic information「遺伝子の情報」、evolve「進化する」、analyze「分析する」

長文では睡眠、栄養、運動などに関する調査研究の話題が増えるので、実験や発見に関する語句を整理しておくといいでしょう。

■調査研究に関する表現

psychologist「心理学者」、reduce stress 「ストレスを減らす」、have an effect on「影響を及ぼす」、adjust「調節する」、exact「正確な」、notice「気づく」、measure「計測する」、device「装置」、examine「調べる」、adopt a different approach「別のアプローチを採用する」

■インターネット関連の語句

receive great reviews online「ネットで高い評価を受ける」、create a website「ウェブサイトを作成する」、There is no Internet connection in the village.「その村はインターネットにつながっていない」

動詞の語法を整理して足場を固めると4技能の総合力が高まります。動詞の後にto不定詞が続くのか動名詞が続くのか、前置詞は何が続くのかなどの用法を正確に覚えておくと、内容の予測がつくようになりリーディングのスピードが上がります。これらの知識は、構文理解に基づく正確なライティングとスピーキングを支える土台になります。

■意識すべき動詞の用法

<treat A as B>型
「AをBだととらえる」

see「~とみなす」、view「~だと考える」、regard「~とみなす」、describe「~と説明する」、look upon「~と考える」、 recognize「~と認める」、interpret「~と解釈する」、perceive*「~と受け取る」

<provide A with B>型
「AにBを供給する」

supply「供給する」、furnish「備え付ける」

<suggest that+主語+動詞の原形>型
「~するよう提案・要求する」

recommend「~するよう勧める」、propose「~するよう提案する」、demand「~するよう要求する」

<prevent A from –ing>型
「Aが~するのをさまたげる」

stop「止める」、 discourage「思いとどまるよう説得する」、prohibit*「禁止する」

<intend to 不定詞>型
「~することを意図・約束・努力・拒絶する」

promise「約束する」、refuse「断る」、decline「丁重に断る」、 attempt「試みる」、strive「努力する」、endeavor*「努力する」

<encourage A to不定詞>型
「Aが~するよう依頼・奨励・命令する」

advise「助言する」、persuade「説得する」、permit「許可する」、compel*「無理に~させる」

<avoid –ing>型

enjoy「楽しむ」、finish「終える」、mind「気にする」、deny「否定する」、risk「危険を冒す」、consider「よく考える」、suggest「提案する」、recommend「勧める」、mention「言及する」、give up「あきらめる」、 end up「結局~することになる」

<tell+人+that節>型
~に…と伝える

inform「知らせる」、remind「思い出させる」、promise「約束する」、convince「納得させる」、assure*「確約する」

*は準1級レベルの単語

既に知っている単語を上手に組み合わせて表現すると発信力が上がります。動詞を中心に使い方のネットワークを広げておくと、ライティングとスピーキングが飛躍的に高まります。たとえば、improve「改善する」は準2級から出始める単語ですが、2級以上では幅広い状況で使われます。個人の健康増進・能力向上から、企業の商品開発、社会全体の改善まで表すことができます。知っている動詞と名詞との組み合わせを集めて、自分だけの「表現手帳」を作るのはいかがでしょうか。

improve food safety「食の安全を高める」

improve their skills「技能を高める」

improve memory「記憶力を高める」

improve one’s health「健康を高める」

improve one’s grades「成績を上げる」

improve one’s acting「演技力を高める」

improve one’s flexibility「柔軟性を高める」

improve the quality of sleep「睡眠の質を改善する」

improve one’s teamwork「チームワークを高める」

improve academic ability「学業成績を向上させる」

improve one’s presentation「発表能力を上達させる」

improve working methods「作業方法を改善する」

improve the reading skills of children「子どもの読書力を高める」

improve one’s employment opportunity「雇用機会を高める」

improve the value of land「土地の価値を向上させる」

improve its facilities for employees「従業員のための施設を向上させる」

improve the/our childcare services「保育サービスの質を向上させる」

improve the company’s image「企業イメージを高める」

improve the environment「環境をよりよくする」

improve the taste「味をよくする」

improve the flavor of the chocolate「チョコレートの風味をよくする」

improve the quality of humans’ lives「人類の生活の質を高める」

​|英検®2級の文法・長文対策

まずは、英検®2級の長文の出題形式に慣れましょう。旺文社『英検®2級総合対策 教本』や『DAILY30日間 英検®2級集中ゼミ 新試験対応版』をやってみるとよいでしょう。長文を読むときは、ひとつひとつの単語の意味にこだわらず、できるだけ文脈から意味を推測して読み進めるようにしてみましょう。
試験本番が近づいてきたら、同じく旺文社の『英検®2級過去6回全問題集』を時間を計ってすることをおすすめします。本番と同じ時間制限の中で、時間配分のコツをつかんでおきましょう。
文法でよくわからないところがあり、文法知識を整理・確認したい時には、『ジーニアス総合英語』(大修館書店)がおすすめです。これは単語集のように最初から最後まで目を通す必要はありません。辞書で単語の意味を調べるように気になる文法項目を確認するために使いましょう。

​|英検®2級のライティング対策

序論・本論・結論の型で書く習慣をつけておきましょう。また各パートごとに自分の決まった表現を持っておくとよいでしょう。『英検®2級ライティング大特訓』(アスク出版)では、英検®2級に出そうなトピックがたくさん取り上げられ、論理的な思考力が鍛えらえる構成になっています。考え方の基本を身につけた後は、様々なトピックについて、賛成・反対のどちらの意見に立つかを決め、それぞれに対する説明や理由が言えるようにしましょう。賛成なのか反対なのかは、自分の本当の意見でなくても構いません。自分が英語で書きやすいほうを選びましょう。また、書いた意見は必ず音読し、口頭でも言えるよう練習にしておくと、二次面接対策にもなります。

​|英検®2級のリスニング対策

まずは、英検®2級の過去問を使ってシャドーイング練習をし、スピードに慣れましょう。通学や通勤中の車内など声を出すことができない環境では、イヤホンで音声を聞きながら頭の中でシャドーイングをするとよいでしょう。NHK ラジオ講座「ラジオ英会話」を聞くのもおすすめです。できればこれもシャドーイング練習をしましょう。英検®2級のリスニングパートは約25分ですから、普段から25分程度連続してリスニングの勉強を行って、一度にたくさんの英語を聞くことに慣れ、集中力が途切れないようにしましょう。

​|英検®2級の二次試験対策

実践練習をしましょう。『英検®2級 二次試験・面接完全予想問題』(旺文社)がおすすめです。
パッセージの音読は CDを活用して、発音、イントネーション、リズム、速度に気をつけてシャドーイング練習をしましょう。
答えのパターンや、「単語でなくて文で答える」など、答えるときに注意すべき点もしっかりと整理しておきましょう。できれば、友達と役割を当てて、入室から退室までをシミュレーションしてみることがおすすめです。

【英検®2級】 出題傾向

​|英検®2級の筆記1

全20問のうち、語彙・熟語の問題が17問程度、文法の問題が3問程度です。

単語は動詞・名詞の出題が 40%程度を占め、続いて形容詞・副詞が出題されます。
熟語は25~30%程度を占め、句動詞と名詞を中心としたものがよく出題されます。
文法では、出題範囲が多岐にわたり、高校で学習する重要構文がまんべんなく出題されます。高校で学習する重要構文はすらすら言えるようになるまで、例文で暗記しておくと良いでしょう。

​|英検®2級の筆記2

[A][B]、2つのエッセイそれぞれに 3 問ずつ空所補充箇所があります。出題されるトピックは社会、文化、科学などさまざまです。

空所を含む文のみを見て答えられる問題はほとんどありません。あくまでも前後の文脈をしっかりと理解し、解答することが大切です。

​|英検®2級の筆記3

[A]はEメールが出題されます。メールはA→Bの一つのみです。
ヘッダーにある、発信人、宛先、日付、件名を予め確認しましょう。

[B][C]のエッセイのトピック内容は、科学、テクノロジー、医療、健康、自然、生物、歴史、文化など幅広いです。過去問を中心に多くの長文を読んで、読解力をアップさせることが大切です。

[A][B][C]共に、質問は上から段落ごとに問われることがほとんどです。問われている内容の段落まで読み進めたら、順番に答えていくとよいでしょう。

​|英検®2級のライティング

トピックに対して、80~100語で自分の意見とその理由を書くことが求められます。

自分の意見をサポートする、二つの理由を自分の経験や、具体例と共に書く必要があります。
POINTSは「理由を書く際の参考となる観点」で、示された観点以外から理由を書いても構いません。

英検®2級では、以下の4つの観点で採点されます。
・内容:課題で求められている内容が含まれているか。
・構成:英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか。
・語彙:課題にふさわしい語彙を正しく使えているか。
・文法:文構造にバリエーションがあり、それらを正しく使えているか。
出題される質問は以下のような内容です。

“Today, more and more young people are starting their own companies. Do you think this is a good idea ?” (2017年度 第1回)
“It is often said that people today use too much electricity. Do you agree with this opinion ? ” (2017年度 第2回)

例:

あなたの意見

I think _________.
I have two reasons.

理由【1】

First, / One reason is that….

理由【2】

Second, / Another reason is that….

結論(あなたの意見)

Therefore, I think….

ひとつの表現を繰り返し使わず、パラフレーズの英文を作ることが得点アップにつながります。

​|英検®4級のリスニング

第1部は、問題冊子に印刷されているイラストを参考にしながらA-B-Aの対話を聞き、最後のAに対するBの応答として最も適切なものを選ぶ問題です。3つの選択肢も放送されます。放送はすべて2度放送されます。設問数は10問です。問題冊子には選択肢はなく、イラストのみが印刷されています。
友達同士、同僚、親子、先生と生徒、店員と客、などの対話が中心で、日常的な話題が多いです。
イラストで、対話が行われている状況が示されており、放送文は男女による短い対話になっています。
対話の最後の文と応答(選択肢)との関係は、疑問文に対する答え、命令文による指示や依頼とそれに対する応答など、対話などで使われる典型的な受け答えであることが多いです。

第2部は、A-B-A-Bの対話とその内容に関する質問を聞いて、質問の答えとして最も適切なものを、問題冊子に印刷されている4つの選択肢から選ぶ問題です。対話、質問とも2度放送されます。設問数は10問です。ほとんどが対話中の一部の内容に関する質問です。
第1部と同様、友だち同士・親子・店員と客などの対話が中心で、家庭生活や学生生活などに関する日常的な話題が多いです。放送文は男女2人による対話になっています。選択肢は短めで、1~4の文構造が同じになっていることが多いです。

第3部は20~30語前後の英文とその内容に関する質問を聞いて、質問の答えとして最も適切なものを、問題冊子に印刷されている4つの選択肢から選ぶ問題です。英文、質問共に2度放送されます。
設問は10問で、英文中の一部の内容に関する質問や、"Where is the man talking ? "「男性はどこで話しているか。」のように英文全体の内容に関する質問も出題されます。家庭生活や学校生活に関する日常的な話題が大部分を占めますが、店、レストラン、駅のような公共の場所での案内放送なども出題されます。
選択肢は短く作られていて、1~4が同じ文構造になっている場合が多いです。

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